チューブポンプではチューブの選定が重要な項目となります。
チューブの機械的強度と耐薬品性を基準に選定しますが、今のところ、両者を満足させるチューブは世の中に存在しません。まずは使用液体に適合したチューブをお選びください。
【チューブの種類】
1.メディルチューブ…熱可塑性エラストマ(新食品衛生法適用:PL2025年5月まで)
2.TygonA-60F…熱可塑性エラストマ(FDA規格)
3.ファーメドチューブさんてん…熱可塑性エラストマ
チューブポンプでは駆動源の選定も重要な項目です。
当社の豊富なギヤドモーターから最適な駆動源を選択する事で、ポンプ部の運転の無理をなくし、最適な寿命を選定できます。
吐出量とは、ポンプの出口から吐き出される流体の量で、単位は「ml/min」や「cc/min」で表します。
逆圧とはポンプの吐出側から外部圧力を受けることで、単位は「MPa」等で表します。
※このとき、吸込側揚程はない状態としてください。
揚程とは、ポンプの吐出口から流体を上部へ押し上げられる最大の高さです(吐出揚程)。
※このとき、吸込側揚程ゼロ状態としてください。
吸引高さはポンプの下方から流体を吸上げる高さのことですが、この距離が大きくなるほどチューブが影響を受けやすく、吐出量にも影響します。吸引高さは出来るだけ小さくして使用することが望ましいです。
高粘度の流体でもチューブポンプは使用可能ですが、吐出量に影響します。
又、駆動源(モーター)への過負荷も考えられますので、十分な評価をおこなって選定してください。
チューブポンプはチューブをローラーで定箇所圧迫しておりますので逆止弁作用の構造になっており、逆止弁効果をもっておりますが、吐出圧や吐出量によりましては、必ずしも完璧では有りませんので、その際は別途、逆止弁を付ける事をご検討ください。
温度特性により吐出量に影響が出ますので注意が必要です。これは流体の粘性が温度により変化する為で、吐出量が低温では減少し、高温では増加傾向にあります。
寿命は、ポンプの使用頻度によるチューブ破損や駆動部モーターの寿命で決まります。
脈流とは吐出口から出る流体が一定時間中断したり、間隔が開く現象を言います。当社チューブポンプでも、その傾向が見受けられます。(脈動レス化を開発のテーマとして取り組んでおります)