Q.
チューブの材質で一番寿命が長いものはどれですか。
A.
比較的ファーメドチューブが長寿命と言われています。そのためファーメドチューブを標準仕様としております。
Q.
DCブラシレスモーターに接続できますか。
A.
接続可能です。詳しいことはお問合せください。
Q.
DCブラシレスモーターに接続する場合に注意することはありますか。
A.
DCブラシレスモーターにすると、ドライバを接続する必要があります。
Q.
電極の切り替えによる液流方向の変更(正転・逆転)はできますか。
A.
はい。但し、モーターが停止してからの極切り替えになるようにしてください。
Q.
チューブポンプは何を基準に選定すればよいですか。
A.
1.チューブ材質、2.流量(吐出量)、3.吐出圧から選びます。
1.チューブ材質の標準仕様はファーメドです。食品衛生法適合品は、ノルプレンになります。
2.流量(吐出量)とは、ポンプ出口から吐出される液量のことで、ml/min(1分間あたりの液量)で表しています。各タイプは流量によってさらに3機種に分かれています。それぞれモーターの回転速度が違いますので、それにより流量が変わります。
3.吐出圧とは、液体を押し出す圧力のことで、Hタイプ、Cタイプは0.03MPa、Dタイプ、Eタイプ、Fタイプは0.1MPaです。
同じ流量で吐出圧の違うタイプがあります。CタイプとDタイプに50ml/minの機種がありますが、吐出圧はCタイプ0.03MPa、Dタイプ0.1MPaです。
※これらの基準に当てはまらないものや、モーターの変更などのカスタマイズをご検討の場合はお問合せください。
Q.
流量調整はできますか。
A.
モーターの電圧変更による回転数の制御で流量調整は可能ですが、定格電圧の±10%以内にとどめてください。
それ以上の印加はモーター不具合の原因となります。
例:Hタイプ4.4ml/minの機種なら、10%電圧変更しますと3.96~4.84ml/minの範囲で流量調整可能です。
Q.
取り付け方法はどのようにするのですか。
A.
ポンプ背面にある取り付け穴でネジ止めしてください。ポンプのタイプによって違いますが、M3またはM4のネジに対応しています。
Q.
液ダレすることはありませんか。
A.
チューブポンプは運転停止時にローラーがチューブを圧迫することにより液ダレを防ぐ効果があります。しかしローラーの停止位置によっては、サイホン現象でチューブ内に残った液体が継手側に引っ張られ、液ダレが発生することがありますので、逆止弁の取り付けをお勧めします。特に1ローラータイプは2ローラータイプより、チューブの圧迫個所が少ない分、液ダレには注意が必要です。またポンプの設置位置がタンクより高い場合はサイホン現象が起きやすくなりますので、念のため逆止弁の取り付けをご検討ください。
Q.
揚程について、詳しく教えてください。
A.
元タンクからチューブポンプまでを吸込揚程、チューブポンプから送液先タンクまでを吐出揚程と表現しています。
吸込揚程+吐出揚程を実揚程としていますが、H,C型ポンプなら実揚程は0cm以上1m以下になるようタンクとポンプを設置してください。
例)吸込揚程が20cmなら吐出揚程は80cm以下になるようにしてください。
同様にD,E,F型では実揚程0cm以上2m以下となります。
元タンクが下にあって送液先タンクまで高さがある場合、吸引高さをできるだけ低く、吐出揚程を取って押し上げる位置にポンプを設置する方がチューブへの影響が少なくなります。
Q.
チューブポンプの特徴は何ですか。
A.
【特徴】
・自吸式ポンプですので、呼び水は不要です。
・定量ポンプですので、タンク内の液量の管理が容易になります。但し温度によって吐出量が増減することがあります。液体の粘性が温度により変化するためです。
・チューブ交換が簡単にできますのでメンテナンスが楽です。(H,Cタイプはポンプヘッドごと交換になります。)
・ポンプの個体差があまりないので、性能にバラつきが少ないポンプです。
・脈流は多少あります。(脈流とは液の吐出が途切れることです)
【注意点】
・高粘度の流体でも使用可能ですが、吐出量が大幅に減ることと、モーターへの負荷が大きく、寿命に影響する場合があります。
・高温の液体は送れません。耐熱温度は5℃~50℃です。
・規定流量を送出しますが、温度によっては吐出量が増減することがあります。液体の粘性が温度により変化するためです。
・継手はチューブから取り外せませんので、接液部分を丸ごと滅菌はできません。
Q.
使用後の洗浄やポンプの管理はどのようにするのですか。
A.
ご使用流体によりますが、ポンプを洗浄する場合は真水を流してください。その際、継手はチューブから取り外せません。無理に外さないでください。 ポンプを洗浄できない場合は、継手に配管チューブをつけたまま、乾燥をふせぐために配管チューブの先端をタンクの液体に漬けたままにしておくか、または配管チューブ先端に逆止弁をつけることをお勧めいたします。